アジア株 上海株は反落も下値では政府系ファンドの下支え期待の買い ヘッジファンド「20年に1度のチャンス」と煽る
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 16264.60(+63.11 +0.39%)
中国上海総合指数 2987.92(-3.52 -0.12%)
台湾加権指数 17493.73(+75.39 +0.43%)
韓国総合株価指数 2534.35(+8.99 +0.36%)
豪ASX200指数 7229.40(+30.36 +0.42%)
アジア株は軒並み上昇。
上海株は反落、きのうは後場に入り急速に下げを縮め0.7%高で取引を終えた。ETFの出来高が急増したことから後場の上昇は政府による買いが入ったとの観測が広まっている。政府系ファンドは先週、中国株が下落するにつれて「どんどん買う」との意欲を示したこともあり、安値を更新するたびに買いが入ることが予想されており、他のファンドや投資家も押し目買いに動く可能性がある。中国大手ヘッジファンドは中国株は現在「20年に1度のチャンス」が来ているとして、ポジションを増やしていると明かした。
弱い中国物価統計を受け同国の景気減速懸念は一段と高まっている。
先週末、共産党政治局は会合を開き、財政支援の強化を約束したものの、金融政策について「適度で効果的」なものとする必要があると述べ、これまでの「強力な」との文言を削除した。これを受け、今後の支援策は大規模なものになる可能性は低く、控えめなものになるとの見方が強まっている。そのため中国株が上昇したとしても、それは景気支援策期待の買いが入ったわけではなく、政府系ファンドによる株価下支えによるものだろう。今週一連の中国指標が弱い内容となれば、年末年明けにかけ中国・香港株はさらに下落し、安値を更新する可能性も。
中央経済工作会議が11日に開幕したもよう。関係者によると中国は2024年の経済成長率目標を4.5%-5.5%の範囲に設定することを提案するとしている。会議は本日閉幕する予定となっており、警戒感が高まっている。
香港株は反発、前日に約1年ぶり安値を更新したことから値ごろ感で買い戻されている。バイドゥやJDドットコム、アリババ、美団、シャオミなどハイテク関連が上昇しているほか、華潤置地や新世界発展、恒基兆業地産など不動産株の一角も買い戻されている。
スポーツ・レジャー向けアパレル会社の李寧は4.4%高、最大30億ドル相当の自社株買いを計画していると明かした。
みんかぶ(FX)