東京市場は上値が重いか。米国株は大幅高。ダウ平均は512ドル高の37090ドルで取引を終えた。FOMCでは大方の予想通り政策金利は据え置かれ、来年に関しては3回の利下げ見通しが示された。3指数はこれらの結果やパウエルFRB議長の会見を確認して上に跳ね、ダウ平均は史上最高値を更新した。米債券市場では10年債利回りが4.0%台まで低下。為替市場ではドル安・円高が進行し、ドル円は足元142円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて10円高の32840円、ドル建てが80円高の32910円で取引を終えた。
米長期金利の急低下と急速な円高進行を受けて、これらがプラスに作用する銘柄とマイナスに作用する銘柄、どちらも振れ幅が大きくなると思われる。グロース株、不動産株、内需株などにはプラスの影響、金融株、自動車株、景気敏感株などにはマイナスの影響が想定される。CME225先物は下落もしくは横ばい程度のスタートを示唆しており、全体としてはマイナスの影響の方を強く意識することになりそうだ。恩恵が見込まれる中でグロース色の強い半導体株はきのう派手に上昇しており、きょうは買われづらくなる可能性がある。ダウ平均が史上最高値を更新するほどの強い上昇となっているだけに、マイナス影響が色濃く出るようなら下値は拾われるとみる。ただ、米国株の大幅高を素直に好感する展開は期待しづらく、場中は不安定な動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは32600円-33200円。
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