アジア株 上海株は上値重い、そう簡単には投資家心理改善せず あすは中国11月の新築住宅価格に不動産投資
東京時間14:04現在
香港ハンセン指数 16415.68(+186.93 +1.15%)
中国上海総合指数 2975.81(+7.09 +0.19%)
台湾加権指数 17607.90(+138.97 +0.80%)
韓国総合株価指数 2542.11(+31.45 +1.25%)
豪ASX200指数 7375.40(+117.61 +1.62%)
インドSENSEX30種 70420.00(+835.40 +1.20%)
アジア株は全面高、きのうの米株大幅高を好感した買いが続いている。きのうのFOMCでは利上げ局面が終了し、来年は利下げを開始する可能性が示唆された。
中国景気減速に対する懸念は高まるいっぽうだが、流石に香港株は今日は上昇している。もっとも上昇が続くかは疑問が残る。いくら米利下げ期待が高まっても中国の景気が回復しなければ投資家心理は改善しない。上海株は上昇して始まったがすぐに上げ幅を縮小し、一時マイナスに転じる場面があった。
あすは中国11月の鉱工業生産、小売売上高、不動産投資、新築住宅価格、失業率が発表される。今年の中央経済工作会議は期待外れの内容だったことから、今後の景気支援策は「控えめ」となる可能性が高いものの、あすの主要指標が総じて弱い内容となれば、流石に年明けにも「大規模」な支援策を打ち出してくる可能性がある。
あすは、中期貸出制度(MLF)1年物金利も公表される。ここに来て金利引き下げ観測が高まりつつあるが、引き下げたところで中国株式市場への影響は限定的だろう。むしろ据え置きとなった場合、失望売りが出る恐れがある。
香港市場では不動産やハイテク、医療品、電力など幅広い銘柄が上昇している。上海市場ではコミュニケーションサービスや資本財、不動産関連の一角が上昇。一方、生活必需品関連は総じて下落している。
豪州株は8月以来の高値をつけている。金価格の上昇を好感してニューモントなど金鉱株が大幅高となっている。インド株は史上最高値を更新。7万ポイントの大台にしっかり乗せている。
みんかぶ(FX)