19日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。17時時点では144.17円と15時時点(143.50円)と比べて67銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁の定例記者会見が始まり、「基調的な物価上昇率、2%に向け上昇する確度高まっている」と発言したことで瞬間的に142.55円付近まで急落したものの、すぐに反発。「チャレンジング発言、仕事の取組み姿勢一般に対するもの」と述べ、市場の早期マイナス金利解除に対する思惑を否定したほか、「物価安定目標を十分な確度をもって見通せる段階にはない」と発言したことが買い戻し材料となった。また、1月会合での政策修正の可能性について「そんなに多くはない」と発言すると一時144.25円まで買い上げられた。
ユーロ円も底堅い。17時時点では157.56円と15時時点(156.81円)と比べて75銭程度のユーロ高水準だった。日銀総裁の会見を受けて、市場は早期政策修正の可能性は低いとの見方を強め、円が全面安の展開に。ユーロ円は一時157.71円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは上値が重い。17時時点では1.0928ドルと15時時点(1.0928ドル)とほぼ同水準だった。時間外の米長期金利が低下したことに伴って1.0941ドルまで値を上げたが、ドル円が一段高となる中で上値は限られた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.25円 - 144.25円
ユーロドル:1.0915ドル - 1.0941ドル
ユーロ円:155.39円 - 157.71円
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