20日の香港市場は反発して始まるか。19日のNY市場で、米連邦準備理事会(FRB)の高官による景気重視の発言を手掛かりに2024年の早期に利下げに転じるとの観測が広がった。米株式相場の続伸を受け、香港市場でも運用リスクを取る動きが先行しそうだ。
もっとも、中国景気の先行き不透明感がくすぶるなか、買い一巡後にハンセン指数が伸び悩む展開があり得る。中国人民銀行(中央銀行)がきょう午前に発表する12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が注目の材料となるだろう。
19日のNY株式相場はでダウ平均は9営業日続伸し、連日で過去最高値を更新した。来年3回の利下げ見通しや、インフレ沈静化の兆候を背景としたリスク選好ムードが引き続き支援となった。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も9営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)、国際金融銘柄のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)が香港終値を上回って終えた。
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