アジア株 上海株は0.4%安、景気支援策に関する報道が逆に失望を誘う 金利据え置きも嫌気
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 16662.75(+157.75 +0.96%)
中国上海総合指数 2920.09(-12.61 -0.45%)
台湾加権指数 17613.86(+37.31 +0.21%)
韓国総合株価指数 2610.27(+41.72 +1.62%)
豪ASX200指数 7545.80(+56.73 +0.76%)
インドSENSEX30種 71782.69(+345.50 +0.48%)
アジア株は上海を除いて上昇、きのうの米株高を受けた買いが続いている。
豪州株は続伸、今年2月以来の高値をつけている。
豪中銀は12月会合で金利を据え置いたものの利上げも検討したと明かしたが、株式市場ではむしろ来年の利下げ転換期待が広まっている。豪中銀は高金利が家計を圧迫、消費の伸びが非常に弱い中で失業率が予想以上に上昇する可能性があると見ている。インフレ低下と経済成長鈍化により、来年は米国など他の主要国同様に利下げに転じるとの見方が広まっている。米ゴールドマンサックスは豪中銀は予想よりも早く利下げを開始する可能性があると見ている。
上海株は反落。中国政府は来年、景気支援策を「強化」する可能性が高いと専門家の意見を証券時報が報じている。ただ、内容は「技術革新」などの分野に焦点を置くとしており、低迷し続けている不動産市場への言及はなかった。そのため同報道は逆に失望を誘うことになる。
また、最近の中国統計が総じて弱い内容となったことから、人民銀行が政策金利を引き下げるのではないかとの期待が一部で広がっていたが、人民銀は20日、最優遇貸出金利(ローンプライムレート)の1年物、5年物ともに据え置いたことも嫌気されている。
香港株は0.96%高。JDドットコムやアリババ、バイドゥ、テンセントホールディングスやレノボなどハイテク関連が総じて上昇。サンズチャイナやウィンマカオなどカジノ関連は大幅高となっている。
みんかぶ(FX)