連日米金利の動向に一喜一憂している為替市場だが、本日も同様に米債に連れて上下することになるだろう。
本日は今のところ米連邦準備理事会(FRB)関係者の講演などの予定はされていないが、経済指標では7-9月期の米国内総生産(GDP)や同期個人消費(PCE)などのそれぞれ確定値が公表される。また。前週分の米新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数の週間の雇用指標、12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や11月米景気先行指標総合指数などの景気指数も発表される。
7-9月期のGDPは改定値が上方修正となったことで、米金利が低下幅を縮小してドルが一時的に強含む場面もあった。改定値から確定値が大幅に変更されるとは思えないが、市場がFRBの早期金融引き下げ期待が高まる中で、下方修正された場合は敏感に反応しそうだ。また、同時刻に発表される週間の雇用指標は、前週は予想より強い結果となったことで米金利上昇・ドル買いとなった。もし、GDPやPCE確定値に変化がない場合は、雇用指標が市場を動意づけることになるだろう。
なお、景気指数はここ最近の市場の反応は鈍いが、クリスマスや年末を控え流動性が悪くなっていることもあり、想定以上に市場が反応する可能性もあることには注意をしておきたい。
もっとも、明日には米連邦準備理事会(FRB)が最も注目している経済指標の一つ、米国の11月個人消費支出(PCE)デフレーターが発表されることで、大きくトレンドを作る値動きを期待するのは難しいかもしれない。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、日足一目均衡表・転換線143.78円。昨日20日高値144.10円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、19日の植田日銀総裁の会見時に一瞬下がった時の水準142.55円。その下は18日安値142.06円。
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