21日の欧州外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。20時時点では143.02円と17時時点(143.26円)と比べて24銭程度のドル安水準だった。欧州勢が買い戻しで参入すると143.40円付近まで持ち直したものの、一巡後は戻り売りに押される形で143円を割り込んだ。対ポンドやユーロでドルが伸び悩んだ影響も受けたようだ。
ユーロドルは下値が堅い。20時時点では1.0954ドルと17時時点(1.0947ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。昨日の低調な英CPIを受けて来年の早期利下げ観測が高まるなか、ポンドドルが1.2612ドルまで下落。つれる形でユーロドルも1.0935ドルまで下押しした。もっとも、低下していた欧州長期金利が一転上昇に転じるとショートカバーが入り1.0961ドルまで反発している。ポンドドルも1.2654ドルまで切り返している。
トルコリラは買い戻し。トルコ中銀が政策金利を予想通り42.50%に引き上げることを発表。足元でリラ安が進んだこともあり、発表後は上下しながらも29.13リラ台までドル安・リラ高が進んだ。声明では、必要な限り引き締め策の継続を表明するとともに引き締めペースを緩め、早期に金融引き締めサイクルを完了することも明らかにした。
ユーロ円は20時時点では156.64円と17時時点(156.79円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。156円台半ばから後半で方向感を欠いている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.81円 - 143.62円
ユーロドル:1.0935ドル - 1.0961ドル
ユーロ円:156.37円 - 157.20円
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