22日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。インフレの鈍化を示す米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げに転じるとの見方が広がるだろう。21日に発表された7-9月期の米実質国内総生産(GDP)確報値が前期比年率4.9%増と改定値の5.2%増から下方修正され、予想の5.2%増を下回った。12月フィラデルフィア連銀業況指数も11月分のマイナス5.9からマイナス10.5に悪化し、市場予想のマイナス3.0を下回った。
ただ、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。クリスマス連休入りを前に持ち高を整理する売りが出そうだ。中国景気の先行き不安も引き続きくすぶるだろう。
21日のNY株式相場は反発。前日にダウ平均とナスダック総合が10営業日ぶりに大幅反落したが、この日は来年3回の利下げ見通しや、米国経済のソフトランディング期待などを背景に再び買いが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額が大きいネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)、国際金融銘柄のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)がそろって香港終値を上回って引けた。
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