(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.41円(前営業日比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.84円(△0.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1014ドル(△0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:37385.97ドル(▲18.38ドル)
ナスダック総合株価指数:14992.97(△29.10)
10年物米国債利回り:3.89%(横ばい)
WTI原油先物2月限:1バレル=73.56ドル(▲0.33ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2069.1ドル(△17.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米個人所得(前月比) 0.4% 0.3%・改
11月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.2% 0.1%・改
PCEデフレーター(前年比) 2.6% 2.9%・改
PCEコアデフレーター(前月比) 0.1% 0.1%・改
PCEコアデフレーター(前年比) 3.2% 3.4%・改
11月米耐久財受注額
前月比 5.4% ▲5.1%・改
輸送用機器を除く前月比 0.5% ▲0.3%・改
11月米新築住宅販売件数
前月比 ▲12.2% ▲4.0%・改
件数 59.0万件 67.2万件・改
12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
69.7 69.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。11月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)が前年同月比2.6%と予想の2.8%を下回り、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比3.2%上昇と予想の3.3%を下回ると、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げに踏み切るとの期待が高まり円買い・ドル売りが先行。23時過ぎには一時141.89円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値141.87円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じ、3.9193%前後まで上昇すると円売り・ドル買いがさらに強まり、一時142.66円と日通し高値を付けた。
もっとも、200日移動平均が位置する142.77円を上抜けることは出来なかった。昨日NY時間の高値142.98円や節目の143.00円もレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは小幅続伸。米耐久財受注額が予想を上回ったことを受けて一時1.1002ドル付近まで売られたものの、米物価指標の下振れで米インフレの鈍化が再確認されると一時1.1040ドルと8月10日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が上昇に転じると上値が重くなり、2時過ぎには1.1000ドル付近まで押し戻された。
もっとも、NY市場に限れば値幅0.0040ドル程度のレンジ取引に終始した。来週のクリスマスに伴い長期休暇を取る参加者も多く、商いは低調。大きな方向感が出にくい面もあった。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。しばらくは156円台半ばでのもみ合いが続いていたものの、米国株相場が底堅く推移すると円売り・ユーロ買いがじわりと強まった。2時前に一時156.99円と本日高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米物価指標の下振れを受けて早期利下げ観測が強まると株買いが入ったものの、決算内容が嫌気されたナイキが急落し1銘柄でダウ平均を84ドルほど押し下げると下げに転じた。クリスマス休暇を控えたポジション調整目的の売りも出た。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。米物価指標の下振れを受けて早期利下げ観測が高まると買いが先行したものの、クリスマス休暇を控えたポジション調整目的の売りが出ると失速した。
なお、本日はクリスマスの前営業日で短縮取引だった。
・原油先物相場は続落。引き続き紅海周辺での商船攻撃に伴うエネルギー供給混乱への警戒感が支えに買いが先行したが、連日米経済指標のさえない結果が目立ち、景気減速への懸念も重しに失速した。
・金先物相場は続伸。米11月PCEデフレーターが予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)が来年の早い段階で利下げに踏み切るとの思惑が強まり、金利を生まない金は買いが優勢となった。
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