本日のNY為替市場のドル円は、米10年債利回りの動向を注視しながら、米国の10月の住宅関連指標を見極めていくことになる。
クリスマスは過ぎたものの、欧州勢は依然としてボクシングデーなどクリスマス絡みの休暇ムードが続いており、ニューヨーク勢も本格的な参入は明日以降となるため、閑散取引の中での動意に乏しい展開が予想される。
ドル円の攻防の分岐点としては、上昇傾向にある200日移動平均線142.87円を念頭に置いておきたい。
米10年債利回りは、来年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での3回の利下げ(x0.25%=0.75%)が示唆されたことで、200日移動平均線4.038%や節目の4.0%を割り込んでおり、ドルの上値を限定的にしている。
本日も、米10年債利回りの動向を注視しながらの相場展開が予想される。
10月米住宅価格指数の予想は前月比+0.5%、10月米ケース・シラー住宅価格指数の予想は前年比+5.0%となっている。
10月の数字であるため、市場への影響は限定的だと思われるが、米国の第4四半期の景況感悪化が警戒されているため、予想を下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
すなわち、住宅市場の悪化が確認された場合、来年のFOMCでの利下げ開始時期が、フェドウオッチが予想している3月から前倒しされる可能性が高まることになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の142.97円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、12月14日の安値の140.97円。
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