27日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では142.71円とニューヨーク市場の終値(142.40円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。12月18-19日に行われた日銀金融政策決定会合における主な意見で、「(現在、慌てて利上げしないと、ビハインド・ザ・カーブになってしまう状況にはなく)少なくとも来春の賃金交渉の動向を見てから判断しても遅くはない」との見解が示されると、日銀の早期利上げは後退したと市場は捉えた。反落して始まった本邦債券市場もすぐに買い戻され、本邦長期金利が低下幅を広げると円売りの勢いが加速した。ドル円は一時142.85円まで強含んだ。
ユーロドルは小動き。10時時点では1.1036ドルとニューヨーク市場の終値(1.1042ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル買いが上値を抑えているが、ユーロ円の買いも入っていることで小幅な値動き
ユーロ円はじり高。10時時点では157.50円とニューヨーク市場の終値(157.24円)と比べて26銭程度のユーロ高水準だった。日銀の早期利上げ期待の後退と日経平均が一時400円を超える上げ幅を見せたことで、ユーロ円は157.67円までじり高。また、ほかのクロス円も堅調でポンド円は181.67円、豪ドル円は97.44円まで上昇。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.31円 - 142.85円
ユーロドル:1.1035ドル - 1.1044ドル
ユーロ円:157.15円 - 157.67円
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