【これからの見通し】ドル円・クロス円の下押しが続くか、米債利回り低下、日米金利差縮小観測根強く
クリスマス休暇明けの海外マーケットでは、ドル円、クロス円が下落しており、円高の動きが優勢。米債利回りが大幅低下しており、市場での米早期利下げ開始期待が広がっている。昨日は米欧株が堅調に推移した。ただ、日米金利差縮小観測がクロス円を押し下げており、為替市場ではリスク選好的な値動きは希薄。今日も、中国・香港株が政策期待で買われているが、依然として円買い圧力は根強い。
この後の海外市場でも米債利回り動向を中心に日米金利差縮小観測がマーケットのテーマとなりそうだ。
そのなかで、今日発表される一連の米経済指標にも注目したい。米卸売在庫(速報値)(11月)、米新規失業保険申請件数(12/17 – 12/23)、米中古住宅販売成約指数(11月)などが発表される。来週には新年早々に米雇用統計が発表される。きょうの指標はやや役者不足ではあるが、関連指標として新規失業保険申請件数の結果をチェックしておきたい。市場予想は21万人程度となっており、前回の20.5万人とほぼ同水準が見込まれている。
発言イベント関連では、今週は主要な金融当局者の発言予定は組まれていない。米週間石油在庫統計の発表、米7年債入札(400億ドル)の実施などが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんかぶ(FX)