【これからの見通し】年明けはやや円安ではじまる、日銀への思惑 大地震の影響は不透明
年明けのオセアニア・アジア市場はやや円安の動きで始まった。昨年末から市場では1月日銀会合ではマイナス金利解除は見送られる、との観測が広がっており、その延長線上の動きとみられる。また、能登半島で大地震「令和6年能登半島地震」が発生、その被害や経済への影響がまだ不透明であるなかで、為替市場の反応ははっきりしていない。
大地震については、2011年3月11日の東日本大震災の時の反応が参考になるか。このときは初動は円安に反応したが、その後のロンドン勢は円高の動きを強めていた。ただ、日銀に関する思惑が広がっている現在の状況とは違うために、311のときの動きは参考程度にとどめておきたい。
この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国などの製造業PMI確報値(12月)、米建設支出(11月)などが予定されている。イベント関連では主要な金融当局者などの講演イベント予定は組まれていない。スイス、ロシアは新年の祝日のため休場となる。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんかぶ(FX)