【本日の見通し】ドル高意識、上値警戒感も見られる
年明けの市場で目立つドル高の流れが昨日の海外市場でも強まり、ドル円は一時143円台後半まで上昇した。明日の米雇用統計などをにらんだ動きと見られている。また発表直後の反応自体は鈍かったが、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、当面高水準の金利を維持する方針が示されたこともドル高基調に寄与する可能性がある。
ただ、明日発表の雇用統計自体は弱めの結果が見込まれている。FOMC議事要旨を受けても3月の利下げ回開始期待が崩れておらず、発表後はドル売りが強まる可能性が十分にある。海外い市場の高値からある程度調整が入ったこともあり、再び高値をトライして上をどんどん試すような展開にはならないと見ている。
お正月明けで東京勢も本格復帰する中で、ドル円は下値しっかり感を保ちつつレンジ取引が中心となりそう。
142円台後半から143円台後半のレンジが基本か。
ユーロドルも年明けはドル高に押されて上値が抑えられている。一時の1.11台から昨日の海外市場では1.09割れまで下げてきた。この後も戻りは鈍い展開か。
ドル主導でクロス円は方向感がつかみにくそう。東京勢の円売りがどこまで出るかがポイント。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)