(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.63円(前営業日比横ばい)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.25円(▲0.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0943ドル(▲0.0002ドル)
ダウ工業株30種平均:37466.11ドル(△25.77ドル)
ナスダック総合株価指数:14524.07(△13.77)
10年物米国債利回り:4.05%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=73.81ドル(△1.62ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2049.8ドル(▲0.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米雇用統計
失業率 3.7% 3.7%
非農業部門雇用者数変化 21.6万人 17.3万人・改
平均時給(前月比) 0.4% 0.4%
平均時給(前年比) 4.1% 4.0%
12月米ISM非製造業指数 50.6 52.7
(各市場の動き)
・ドル円は横ばい。米重要指標の発表を控えてしばらくは145円台前半でのもみ合いが続いていたが、米指標結果が伝わると米金利動向に左右されて乱高下した。
米労働省が発表した12月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比21.6万人増と予想の17.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。平均時給が前月比0.4%上昇/前年比4.1%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比3.9%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時145.97円まで値を上げた。
ただ、買い一巡後は急速に伸び悩んだ。12月米ISM非製造業景況指数が50.6と予想の52.6を下回ったことが分かると、米長期金利が低下に転じ、全般ドル売りが優勢に。0時30分前には一時143.81円と日通し安値を更新した。
もっとも、米長期金利が再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、本日の高値145.97円と安値143.81円の半値である144.89円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは小反落。米雇用統計の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0877ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。米ISM非製造業景況指数の下振れを受けて、0時過ぎには1.0998ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が再び上昇に転じると1.0935ドル付近まで押し戻された。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するバーキン米リッチモンド連銀総裁は「労働市場は順調に正常化しつつある」「経済の正常化にあわせて金利も正常化するべき」などと話した。
・ユーロ円は3日ぶりに小反落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸。12月米雇用統計が予想を上回ったことが分かると、米利下げ時期が迫っているとの観測が後退。株売りが先行した。ただ、米経済がソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待から買いも入りやすく、相場は上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに小反発した。前日までに5日続落した反動で短期的な戻りを期待した買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。12月米雇用統計が予想より強い内容だったことが分かると、米早期利下げ観測が後退し売りが優勢となった。ただ、12月米ISM非製造業景況指数が予想を下回ると買い戻しが優勢となり、上げに転じる場面もあった。
・原油先物相場は反発。イエメンの反政府武装組織フーシによる商船攻撃で、デンマークの海運大手マースクが当面の間は紅海から船舶を迂回させると発表。また、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦の拡大を示唆した。再び中東情勢が緊迫化し、週末にさらなる戦火の拡大することが懸念されていることが原油価格の支援となった。
・金先物相場はほぼ横ばい。米経済指標の結果で激しく上下した米金利とドルの動きで金先物価格も乱高下となった。米雇用統計が強い結果になると、米金利上昇とドル高で、ドルで取引される金先物は弱含んだ。しかしながら、ISM非製造業景況指数が予想を下振れると米金利低下によるドル安で、金先物は反発した。引け間際には激しく動いた為替市場もほぼ1日のレンジの中間値まで戻したこともあり、金先物も前日比でほぼ横ばいで取引を終えた。
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