本日のロンドン為替市場のユーロドルは、11月独製造業新規受注や11月ユーロ圏小売売上高を見極める展開が予想される。
米10年債利回りが4.0%台に乗せていることで、ユーロドルの上値は限定的だと予想される。
ユーロ圏とドイツ経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性が高まりつつある中、11月独製造業新規受注(予想:前月比1.1%/前年同月比▲3.4%)では、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
11月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比▲0.3%/前年比▲1.5%)でも、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
ユーロ圏12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比+2.9%と発表され、11月の2.4%から伸びが加速していた。ユーロ圏内の各国政府が高騰していたエネルギーコスト対策の支援を打ち切ったことが背景にあり、欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始時期が先送りされるのではないか、との思惑がユーロ買い材料となっている。
一方で、変動の激しい項目を除くコアインフレ率は5カ月連続で低下して、前年同月比+3.4%となっており、今後は、ウクライナや中東情勢の影響を受けたエネルギー価格の動向を見極めていくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1008ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:159.38円(日足一目均衡表・雲の下限)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0839ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:157.04円(日足一目均衡表・転換線)
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