アジア株 上海株は安値更新後プラス転換、政府系ファンドの下支えを期待 投資家心理は冷え切ったまま
東京時間14:05現在
香港ハンセン指数 16281.06(+56.61 +0.35%)
中国上海総合指数 2897.37(+9.83 +0.34%)
台湾加権指数 17569.43(-3.23 -0.02%)
韓国総合株価指数 2565.76(-2.06 -0.08%)
豪ASX200指数 7522.40(+70.85 +0.95%)
インドSENSEX30種 71876.06(+520.84 +0.73%)
アジア株は軒並み上昇、米早期利下げ期待が復活している。NY連銀調査の1年先インフレ期待(12月)は約3年ぶりの低水準となった。ただ、中国経済の先行きに不安は高まっているほか、台湾総統選挙を巡り米中関係悪化も不安視されている。中国の金融緩和観測は高まっているものの、金融緩和くらいでは不動産セクターが復活するとは思えず。
先週末に資産運用大手の中植企業集団が破綻を申請したほか、不動産開発大手の恒大集団傘下の電気自動車(EV)メーカー恒大新能源汽車集団の副会長が拘束されたとの報道が伝わり、投資家心理は一段と悪化している。
上海株は小幅続落し、一時22年4月以来の安値をつけた。その後、政府系ファンドの下支え期待から下値では買い戻されている。消費者サービス関連や資本財が上昇。不動産株も買い戻されている。
きょう発表された豪州の昨年11月の小売売上高は+2.0%と予想を大きく上回る結果となった。ブラックフライデーの開始時期を早めたことからプロモーション実施期間が長くなったことが影響した。百貨店、家庭用品、衣類・履物、アクセサリーの売上増加が目立った。小売売上高の予想以上の増加は2月の豪中銀会合での政策決定に大きく影響するが、2月会合までに月次ベースと第4四半期の消費者物価指数が発表されるほか、もう1回の小売売上高の発表が控えているため、現時点では追加利上げが必要になるかは予測できず。あすは11月の消費者物価指数が発表される。前回から伸びが鈍化することが見込まれているが、予想外に伸びが加速するようであれば、追加利上げ観測が浮上するか。
みんかぶ(FX)