アジア株 上海株は続落、投資家は中国市場に「こりごり」 台湾総統選挙でさらに投資家心理悪化する可能性
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 16199.44(+102.16 +0.63%)
中国上海総合指数 2868.42(-9.29 -0.32%)
台湾加権指数 17491.13(+25.50 +0.15%)
韓国総合株価指数 2547.48(+5.50 +0.22%)
豪ASX200指数 7502.50(+34.04 +0.46%)
アジア株は上海を除いて上昇、前日の米株高を受け買い優勢で始まった。ただ、今夜の米消費者物価指数や週末の台湾総統選挙、中国重要指標を前に警戒感が高まっている。台湾総統選挙では対中強硬派・民進党、親中派・国民党のどちらが勝っても米国と中国の関係は悪化する恐れがある。
年が明けても中国市場に対する投資家の心理は冷え切ったままだ。金融緩和観測は高まっているが、不動産市場は低迷からの脱却は難しいだろう。米金融機関は香港株の目標を大きく引き下げている。報道によると中国人投資家は中国市場に「こりごり」なようで、中国本土株から資金を日本株に移しているもよう。週末の台湾総統選挙の結果次第では中国・香港株はさらに売られる恐れもある。親中派の国民党が勝利すれば中国と台湾の衝突は軽減されるうえ、中国と経済協力の強化が予想されるため、台湾株式トレーダーは国民党勝利を望んでいるもよう。
上海株は続落、22年4月以来の安値をつけている。エネルギー関連と素材の下げが目立つほか、金融や不動産、生活必需品も総じて下落している。
香港株は上昇。美団やアリババ、レノボなどハイテク関連が上昇。医療品や消費者サービス関連の一角も上昇している。
韓国株は一時上げ幅を拡大する場面が見られた。韓国中銀が金融政策の声明文から「基準金利をさらに引き上げる必要性」との文言を削除、中銀がハト派に転じたとマーケットは判断。
みんかぶ(FX)