アジア株 上海株は冴えない、中国人投資家が本土株から逃げ出す 台湾総統選挙後に資金流出加速の恐れ 高まる米中緊張
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 16324.56(+227.28 +1.41%)
中国上海総合指数 2880.79(+2.01 +0.05%)
台湾加権指数 17561.67(+96.04 +0.55%)
韓国総合株価指数 2547.00(+5.02 +0.20%)
豪ASX200指数 7505.50(+37.04 +0.50%)
インドSENSEX30種 71812.44(+154.73 +0.22%)
アジア株は総じて上昇、前日の米株高を受けた買いが続いている。ただ、あすは中国の消費者物価指数、生産者物価指数、貿易統計も発表されるうえ、週末には台湾総統選挙を控えており、週末が近づくにつれ警戒ムードが広がっている。中国12月のCPI、PPIは前回から低下幅が縮小する見込みだが、予想外に低下幅拡大となれば、同国の景気減速懸念が一段と高まるだろう。
年が明けても中国市場に対する投資家の心理は冷え込んだまま。報道によると、中国人投資家は中国市場に「こりごり」なようで、本土株から日本株へ資金を移しているもよう。なお、同報道や日銀早期政策修正観測後退を受け日本株は大幅続伸、33年ぶりに3万5000円の大台に乗せている。
台湾総統選挙では「対中強硬派」「親中派」どちらが勝利しても、台湾情勢を巡り中国と米国の対立が激化する恐れがある。13日の投開票後にバイデン米政権が超党派の代表団を台湾に派遣する予定だとFTが報じている。中国は「外部からのいかなる干渉に反対」と表明しており、米政府高官の台湾訪問を巡り中国側が反発する可能性がある。
親中派が勝利すれば、中国と台湾の軍事衝突は緩和されるうえ、中国と経済協力が強化されるため台湾市場にとっては親中派の国民党勝利がプラスとなる。
香港株は大幅反発。美団やレノボ、テンセントホールディングス、アリババ、JDドットコム、バイドゥ、ネットイースなどハイテク関連が総じて上昇。銀行や保険、不動産も軒並み上昇している。
製薬会社の薬明生物技術は7.8%高と大幅高。今年は堅調な成長を達成できると確信、将来に対し前向きな見通しを維持するとのレポートを公表した。医療製品メーカーの薬明生物技術も4.7%高と連れ高に。
上海株は前営業日終値を挟んで推移。続落して始まり序盤に22年4月以来の安値を更新した。その後は値ごろ感で買い戻されているが上値は重い。
みんかぶ(FX)