【これからの見通し】米消費者物価指数に視線集まる、発表を受けてドル相場に方向性出ること期待
きょうはいよいよ12月の米消費者物価指数が発表される。今週の相場はこの注目指標に視線が集まるなかで、ドル相場は方向性を明確に示していない。
米消費者物価指数は前年比+3.2%と前回の+3.1%から低下の動きが止まる見込み。一方、コア前年比は+3.8%と前回の+4.0%から低下することが見込まれている。予想段階では、インフレの下げ止まりの印象が強いがどうなるか。ガソリン価格が12月に上昇した影響について、今回の結果とともに市場がどのように織り込んでくるのかがカギとなりそうだ。ドル指数が102-103で停滞しているが、レンジからの抜け出しに注目したい。
円相場は円安の動きが進行している。能登半島の大地震を受けてマイナス金利解除の動きが遠のいたとの見方が広がっているようだ。株式市場では日本株が人気化している。新NISA資金流入の観測もでているようだ。ドル円とともにクロス円も上昇している状況だ。米消費者物価指数の結果次第では、短期的に過熱した円安の動きに調整が入る可能性もあり、注意してみたい。
この後の海外市場で発表される経済指標は、米消費者物価指数(12月)のほかには米新規失業保険申請件数(12/31 – 01/06)が発表される。コンセンサス予想は21.0万件と前回の20.2万件から小幅増加となる見込み。きょうはドイツ経常収支(11月)以外は主要国の経済統計発表は予定されていない。米消費者物価指数に一点集中となりそうだ。
発言イベント関連では、ECB経済報告、英中銀議事録および委員意見公表(2015年3月-12月)がロンドン時間午前に予定されている。ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁などの講演が行われる。米30年債入札(210億ドル)が実施される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんかぶ(FX)