【本日の見通し】ドル高意識も、上値警戒感強まるか
昨日の海外市場でドル円は146円41銭まで上昇した。注目された12月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を上回ったことでドル高につながった。もっとも高値から調整が入って145円台前半に戻した。今回の物価の反発を受けても米国の3月利下げ期待が継続しており、ドル高の調整につながっている。
もっとも能登半島地震を受けた日銀の早期マイナス金利解除期待後退の影響もあり、ドル円は基本的にしっかりとした動きが見込まれる。サポートを確認した後、上方向のトライとなる可能性がある。本日発表される12月の米生産者物価指数(PPI)がCPI同様に強く出た場合、ドル買いのきっかけになる可能性がある。
ユーロドルは1.09台での推移が続いた。CPI前に1.0996まで上昇した後、CPI後のドル高に1.0930台まで下落。その後1.09台後半へ上昇と上下の動きが見られたが、1.09台での推移に留まっている。今日も1.09台推移が続くと見込まれる。
ユーロ円は160円台を一時付けたが、ドル円の高値からの調整もあり159円台半ば前後での推移となっている。160円超えが重くなるかどうかが今後のポイントとなりそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)