(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.88円(前営業日比▲0.41円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.66円(▲0.75円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0951ドル(▲0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:37592.98ドル(▲118.04ドル)
ナスダック総合株価指数:14972.76(△2.58)
10年物米国債利回り:3.94%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=72.68ドル(△0.66ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2051.6ドル(△32.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.1% ▲0.1%・改
前年比 1.0% 0.8%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
前月比 0.0% 0.0%
前年比 1.8% 2.0%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米10年債利回りが4.00%台まで上昇すると全般ドル買いが先行し、22時30分前に一時145.57円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。米労働省が発表した12月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ると、前日の12月米消費者物価指数(CPI)発表後に高まったインフレ警戒感が後退し、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が再燃。米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となり、0時30分前に一時144.36円と日通し安値を更新した。米10年債利回りも一時3.91%台まで低下した。
ただ、10日の安値144.32円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米10年債利回りが3.97%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは下落。22時過ぎに一時1.0936ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0930ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米PPIの下振れを受けて全般ドル売りが強まると、0時過ぎに一時1.0987ドルと日通し高値を付けた。ただ、3時前には1.0947ドル付近まで下押しした。NY市場では米長期金利の動向に左右されて、方向感に乏しい展開となった。
・ユーロ円は続落。22時30分前に一時159.30円付近まで値を上げたものの、低調な米インフレ指標をきっかけにドル円が下落するとユーロ円にも売りが波及。23時30分前に一時158.55円と本日安値を更新した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安となった。ビットコインの現物に投資する上場投資信託(ETF)が上場した前日には、対ドルで一時4万9021ドル前後と2021年12月以来の高値を付け、対円では714万円台と21年11月以来の高値を更新していた。ただ、本日は「材料出尽くし」として利食い売りなどが優勢に。対ドルでは一時4万3179ドル前後、対円では626万円台まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。12月米PPIが予想を下回り、FRBの早期利下げ観測が再燃すると買いが先行したものの、その後失速した。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴなど本日決算を発表した銘柄中心に利益確定目的の売りが集まると、指数は一時240ドル超下落した。市場では「3連休を前にポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に6日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。12月米PPIが予想を下回ると、FRBの早期利下げ観測が再燃し債券買いが優勢となった。
・原油先物相場は続伸。米・英軍などによるイエメン親イラン武装組織フーシ派の拠点空爆で、重要な石油輸送ルートを抱える中東の緊張を意識した買いが強まった。昨年12月27日以来の高値75.25ドルまで一時上昇。ただ、その後は利益確定の売りが入り、上昇幅を縮小して週の取引を終えた。
・金先物相場は6日ぶりに大幅反発。米・英軍などによるイエメン親イラン武装組織フーシ派の拠点空爆で中東の緊張が高まった。安全資産とされる金に買いが集まり5日以来、1週間ぶりの高値2067.3ドルまで一時上昇した。
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