中国首相 今年も「大規模」景気支援策に頼ることはないと発言 中国香港株さらに下落する恐れ
中国首相は、政府は経済成長を回復させるために「大規模」な景気支援策に頼ることはないと発言。
李強首相は、昨年の中国経済は大規模な支援策に頼ることなく5.2%の成長を達成、政府目標である5%前後を上回った。と自画自賛した。
我々は当局が成長を非常に懸念しているという印象を与えたくない。そして大規模支援策なしで2024年まで経済を見通したいと考えていると述べた。
きのう発表された中国の一連の指標は総じて弱い内容だった。GDPは市場予想に届かず、小売売上高は予想を下回り、失業率は悪化。不動産投資と新築住宅価格は前回からさらに悪化した。さらには、出生率が2年連続で過去最少を記録したこともあり少子高齢化の加速が懸念される。そのほか台湾情勢を巡り米国との関係悪化も不安視される。
ポジティブな材料は何もなく、投資家心理は冷え切っている。唯一、大規模な景気支援策を期待していたが、その期待も消滅。もはや中国株を買う理由はなく、資金流出が加速するだろう。
みんかぶ(FX)