アジア株 上海株はパニック売りに見舞われる 中国首相が今年の「大規模」支援策を否定、投資家愛想尽かす
東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 15329.75(+52.85 +0.35%)
中国上海総合指数 2785.51(-47.90 -1.70%)
台湾加権指数 17221.02(+59.23 +0.35%)
韓国総合株価指数 2432.94(-2.96 -0.12%)
豪ASX200指数 7351.00(-42.08 -0.57%)
インドSENSEX30種 70950.31(-550.45 -0.77%)
アジア株はまちまち。
上海株は大幅続落。2020年4月以来、およそ3年9カ月ぶりに2800ポイントの大台を割り込んでいる。売りが売りを呼ぶパニック的な売りとなり、一時2.5%安となった。
市場予想に届かなかったGDP、前回からさらに悪化した不動産投資と新築住宅価格。出生数3年連続最少で少子高齢化が加速するとの懸念、台湾情勢を巡る米国との関係悪化に若者の高い失業率。そして、中国首相が今年も「大規模」な景気支援策に頼ることはないと発言。マーケットの唯一の希望であった大規模支援策の期待が消滅した。もはや中国株を買う理由は何もなく、中国市場からの資金流出は今後も続くだろう。金融緩和したところで焼け石に水。
円安、日銀マイナス金利継続、新NISAなどを受け、中国人投資家は日本株ETFに殺到している。中国紙は投資家に日本株ETFへの投機を控えるよう警告しているが、日本株への投資を控えたからといって、その資金が中国市場に戻ってくるわけではない。
ただ、このような何が何でも売りというような急落は何日も続かないとの声も聞かれる。急落のあとは値ごろ感で買い戻される可能性もあるが、あくまで値ごろ感であり、積極的に買う投資家がいるのだろうか。
上海市場では半導体を除いた全業種が下落。エネルギーや素材、公益関連の下げが目立つ。
香港市場では医療品や不動産、ハイテク関連の一角が買い戻されている。
みんかぶ(FX)