ロンドンタイムは、アジアタイムに強まった中国による株式下支え観測を後押しとしたリスク選好の持続性を追う展開となる。欧州中央銀行(ECB)は25日の会合前7日間のクワイエット期間に入っているため動きにくい展開が想定されていたが、日銀会合後の円売りもかく乱要因となっており、円売りを含めたリスク選好の行方を注視することになる。
中国の株式市場支援は2780億ドル規模とされ、好影響が波及すれば中国に依存した部分もある欧州経済にとっても支えとなる。明日のユーロ圏や域内各国の購買担当者景気指数(PMI)速報値を待たずに欧州通貨に動意をもたらすことになった。
ただ、中国発の支援や金融政策関連の材料の持続性は息が短いことも多い。日銀会合後の円売りが植田総裁の会見を経ても尻すぼみのままでリスク選好の円売りが失速すれば、クロス円の動きに支えられた部分もある対ドルでの欧州通貨の動きも重くなってしまうリスクがある。
想定レンジ上限
・ユーロ円:昨年11月29日高値162.25円。
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0992ドル。
想定レンジ下限
・ユーロ円:日足一目均衡表・転換線160.21円。
・ユーロドル:52週移動平均線1.0825ドル。
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