東京市場は上値が重いか。米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックは上昇した。ダウ平均は99ドル安の37806ドルで取引を終えた。決算が好感されたネットフリックスが急伸し、3指数とも高く始まった。ただ、強めの経済指標を受けて長期金利が上昇。上値は重く終盤には失速し、ダウ平均は下げに転じた。ドル円は足元147円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて15円安の36245円、ドル建てが20円高の36280円で取引を終えた。
ネットフリックスの好決算は東京市場では先んじて消化しており、ナスダック高の好影響は割り引く必要がある。引け後に決算を発表したテスラは時間外で下落している。米長期金利は上昇したものの、ドル円は円高に振れており、これらの点は日本株には逆風となる。国内ではきのうニデック<6594.T>が通期の利益見通しを引き下げており、企業決算に対する楽観的な見方もやや後退するだろう。一方、日経平均は連日の下落で過熱感は削がれている。米国では半導体株に強い動きが見られており、国内半導体株には資金が向かうと期待できる。安いところでは押し目は拾われやすく、売り圧力も限定的と予想する。日経平均の予想レンジは36000円-36350円。
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