30日の香港市場はもみ合う展開か。米長期金利の低下や、中国政府の景気対策と相場対策への期待が引き続き地合いを支える半面、国内外の重要イベントを前に、様子見気分が広がりそうだ。あす31日に中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表と米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の記者会見が予定されているほか、週内には米1月雇用統計の発表も控える。
米中対立の激化を巡る警戒感も引き続き重荷となるだろう。「米国と中国共産党との間の戦略的競争に関する下院特別委員会」(下院中国特別委員会)が先週末、「バイオセキュア法」草案を米下院に提出した。連邦政府の援助を受ける医療機関に対し、海外の敵対的と懸念されるバイオ企業との契約を禁じることが主旨で、同様の法案は米上院にも提出されている。
29日のNY市場でダウ平均はほぼ横ばいでスタートしたものの、終盤に買いが優勢となり、224.02米ドル高と3営業日続伸し、連日で最高値を更新。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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