ややドル高の動き、米FOMCを今日の英中銀、明日の米雇用統計に挟まれて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル高の動き。昨日の米FOMC前後に激しい振幅をみせたあと、ロンドン時間にはドル高と円高の動きが優勢になっている。ただ、手掛かりとなる米10年債利回りは前日FOMC後の結局低下したが、足元では3.93-3.95%付近での揉み合いと値動きは一服している。また、株式相場も欧州株がまちまち。独仏指数は前日米株安の影響で上値重くも、英株は英金融政策委員会(MPC)を控えて小高い。米株先物は時間外取引で下げ渋り。このあとの英MPCでは政策金利据え置きがコンセンサスとなっている。インフレや成長見通しの修正が注目されるほか、ベイリー英中銀総裁が市場の早期利下げ観測に釘をさすのか、インフレ低下傾向を歓迎するのか、不透明感が高い。市場の一部にはメンバーの票割れで利下げ派を見込む向きもあるようだ。ポンドは上値重く推移しており、対ドルで1.26台前半、対円で185円台前半へと下落。対ユーロでもポンド安。ユーロドルは一時1.0780付近に下げたあとは1.08付近に下げ渋り。ユーロ円は158円台前半から半ばで小幅に下に往って来い。ドル円は147円台乗せでは上値重く、146.60近辺までのレンジで揉み合い。
ドル円は146円台後半での取引。前日に激しい振幅をみせたあと、次第に値動きが収束してきている。東京朝方の147.08近辺を高値に、東京昼前には146.48近辺まで一時下落。その後は現在までレンジ内で売買が交錯している。米10年債利回りは3.93-3.95%付近での揉み合いに落ち着いている。
ユーロドルは1.08付近での取引。ドル高圧力に押されており、東京昼前の1.0822近辺を高値にロンドン序盤には1.0780近辺まで軟化した。その後は下げ一服となっている。ユーロ円は東京朝方の159.02近辺を高値に、ロンドン序盤には158.08近辺まで下落。その後は158円台半ばへ下げ渋り。対ポンドではユーロは堅調に推移している。1月ユーロ圏CPI速報は前年比+2.8%と前回の+2.9%から若干の低下だった。市場予想+2.7%は上回った。
ポンドドルは1.26台前半での取引。英中銀発表を控えて上値重く推移している。東京昼前の1.2698近辺を高値に、足元では安値を1.2630付近へ広げている。ポンド円は東京朝方の186.48近辺を高値に売られており、ロンドン時間には一時185.40付近まで下落した。ユーロポンドは0.8520付近から0.8540台へと上昇。総じてポンド売り圧力が優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんかぶ(FX)