2日の香港市場は続伸して始まるか。前日の米長期金利の低下と米株高を受け、投資家が運用リスクを取りやすくなると予想する。1日発表の米雇用指標が労働需給の緩和を示したことで、インフレ鎮静化観測が強まった。長期金利の指標となる米10年債利回りは同日、前日の3.965%から3.880%に低下し、1カ月ぶりの低水準となった。
もっとも、買い一巡後はハンセン指数の上値が伸び悩む展開がありそうだ。米連邦準備理事会(FRB)が景気判断の上で重視する1月の米雇用統計が香港時間きょう夜に発表される。結果を見極めたいとして次第に様子見ムードが広がる可能性がある。
1日のNY株式相場は、ダウ平均が反発して終値ベースの最高値を更新した。メルクが予想を上回る決算を発表し4.64%高となったほか、引け後に決算を発表するアップル、アマゾン、メタも軒並み上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに大幅反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、新エネルギー車の理想汽車(02015)とBYD(01211)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が香港終値を上回った。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
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