【本日の見通し】いったん調整の動きも、流れはまだドル高か
昨日の海外市場でドル円は147円台までドル安円高となった。目立った材料はなく、149円手前の売りが上値を抑える中、先週末から急激に進んだドル高に対する調整が入ったと見られる。
米雇用統計前までのドル安の流れを考えると、先週末からのドル高トレンドが反転した可能性がある。ただ、米国の3月利下げ開始期待が大きく後退し、ほぼ完全に織り込んでいた5月までの利下げ開始についても、期待が後退している状況で、ドル売りが続くという見方は大きくなく、中期トレンドはドル高という意識が強い。調整一服後はドル買いが入る可能性が高い。
ただ、先週金曜日はロンドン市場でも146円台前半を付ける流れで、米雇用統計直前の146円60銭前後から148円台後半まで一気に上昇しており、勢いが相当に強かった。雇用統計のサプライズな力強さのインパクトが薄れることで、調整がもう少し入る可能性がある。
ユーロドルは海外市場で5日の海外市場に続いて1.0720台をトライ。安値をわずかに更新するも、少し戻している。下押しにやや慎重姿勢も流れはまだユーロ安ドル高方向か。ただ、二度下をトライしてほぼ同水準で止められただけに、こちらももう少し調整が入る可能性がある。
ユーロ円はドル主導でやややりにくさがあるが、やや上値が重い。昨日は159円割れを付け、少し戻すも、戻りが鈍い。158円トライの展開か。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)