(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.29円(前営業日比▲0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.00円(△0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0784ドル(△0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:38671.69ドル(▲54.64ドル)
ナスダック総合株価指数:15990.66(△196.95)
10年物米国債利回り:4.17%(△0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.84ドル(△0.62ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2038.7ドル(▲9.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに小反落。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる一方、堅調な米雇用情勢などを背景に米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測は後退しており、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。欧州市場では一時149.58円と昨年11月27日以来の高値を付ける場面があった。
NY市場では売買が交錯したものの、大きな方向感は出なかった。米労働省の労働統計局(BLS)が2023年12月米消費者物価指数(CPI)の前月比上昇率を0.3%から0.2%に下方修正したこと伝わると全般ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時149.02円と日通し安値を付けた。
ただ、米10年債利回りが上昇に転じ、4.19%台まで上げるとドル円にも買い戻しが入り149.40円台まで持ち直した。
なお、ローガン米ダラス連銀総裁は講演で「インフレに関しては大きな進展があったが、やるべきことはさらにある」「データを確認するのに時間がかかる」「金利調整の緊急性は見られない」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロドルは小幅ながら4日続伸。米CPIの下方改定などを受けて全般ドル売りが先行すると一時1.0795ドルと日通し高値を付けたものの、反応は一時的だった。そのあとは新規材料難から様子見ムードが広がると、1.07ドル台後半での狭いレンジ取引に終始した。
・ユーロ円は小幅に3日続伸。欧州市場では一時161.26円と日通し高値を付けたあと160.77円の本日安値まで下落した。NY市場では新規材料難から様子見ムードが広がり、161.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。FRBによる早期利下げ観測が後退する中、米長期金利の上昇で株式の相対的な割高感を意識した売りが出た。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。
一方、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は過去最高値を更新した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、2021年11月以来2年3カ月ぶりの高値で取引を終えた。エヌビディアを中心に半導体株の上昇が目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。FRBの早期利下げ観測が後退する中、この日も売りが続いた。なお、米CPIの年次改定で、昨年12月の前月比上昇率が下方修正されると買いが強まる場面もあったが、反応は一時的だった。
・原油先物相場は5日続伸。中東情勢への警戒感で買いが継続した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止交渉が停滞する中、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ最南端の都市ラファを攻撃するなど緊張感が高まっている。中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給不安への懸念が原油の上昇につながっている。
・金先物相場は続落。米長期金利の指標である10年債利回りが4.19%台まで上昇し、金利を生まない金に売り圧力が強まった。金の消費大国である中国でデフレ懸念が強まっていることも金相場の上値を重くしているとの声も聞かれている。
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