(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.80円(前営業日比△1.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.48円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0709ドル(▲0.0063ドル)
ダウ工業株30種平均:38272.75ドル(▲524.63ドル)
ナスダック総合株価指数:15655.60(▲286.95)
10年物米国債利回り:4.31%(△0.13%)
WTI原油先物3月限:1バレル=77.87ドル(△0.95ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2007.2ドル(▲25.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.3% 0.2%・改
前年比 3.1% 3.4%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.4% 0.3%
前年比 3.9% 3.9%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。5時前には一時150.89円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3261%前後と昨年12月1日以来の高水準を付けた。市場関係者からは「CPIコア指数が8カ月ぶりの大幅上昇となり、根強いインフレを示唆した」「米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが想定より続き、利下げ時期が後ずれするとの見方が広がった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは続落。22時30分前に一時1.0795ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退すると、全般ドル買いが活発化。サポートとして意識されていた5・6日の安値1.0723ドルを下抜けて一時1.0701ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は1.07ドル台前半で下げ渋った。1.0700ドルに観測されている買いオーダーや、同水準に設定されているオプション絡みの買いが相場を下支えした。
レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストはこの日、「次の一手は利下げだが、タイミングはデータ次第」などと述べたが、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は反発。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時161.63円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。1月米CPIの上振れを受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退すると売りが広がった。米長期金利の上昇で株式の相対的な割高感を意識した売りも出た。市場では「FRBの早期利下げへの期待が強かっただけに、利下げ時期の後ずれが景気に及ぼす影響を懸念する投資家が多い」との指摘があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。予想を上回る1月米CPIを受けてFRBの早期利下げ観測が後退すると、売りが優勢となった。利回りは一時4.3261%前後と昨年12月1日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は7日続伸。1月米CPIが予想比を上振れすると、米金利高に連れたドル高が、ドルで取引される原油先物にとっては割高感となることで上値が重くなる場面もあった。しかしながら、パレスチナ自治区ガザをめぐる停戦交渉に進展が見られないこともあり7日続伸して引けた。
・金先物相場は4日続落。1月米CPIがヘッドラインとコアがともに予想比を上振れると米長期金利とドルが急伸したことで、金先物もこの動きに連れて4日続落して引けた。
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