休場明け14日の香港市場は続落して始まるか。前日の米株式相場が大幅に下落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行するだろう。13日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.1%と12月の3.4%から低下したものの、市場予想の2.9%から上振れした。米連邦準備理事会(FRB)による年内複数回の利下げ見通しが大きく後退し、米長期金利が上昇した。
中国本土は春節(旧正月)の連休中とあって、新たな株式相場の下支え策や「国家隊」と呼ばれる政府系資金の流入は期待できず、政策期待の買いを入れる材料は乏しい。また、米MSCIは12日、「MSCIグローバル・スタンダード・インデックス」のセグメント指数「MSCIチャイナ・インデックス」から中国株66銘柄を除外すると発表した。機関投資家による中国から他の市場への資金シフトにつながるとの見方から売りが出る可能性がある。
13日のNY株式相場は、ダウ平均が1.35%安と反落し、一日の下落率は昨年3月以来の大きさとなった。S&P500とナスダック総合はそろって大幅に続落した。米長期金利の指標となる10年物米国債利回りは前日比0.13%高い4.31%で終えた。
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