本日のNY為替市場のドル円は、米国の経済指標や米10年債利回りの動向に注目する展開となる。
米国の1月小売売上高は前月比▲0.1%、自動車を除くは前月比+0.2%と予想されており、予想から上下に振れた場合には警戒しておきたい。
またマイナスが予想されている2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:▲15.0)や2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:▲8.0)にも要注目となる。
さらに、米国の労働状況を見極める意味で前週分の米新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数などにも注目となる。
直近のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)でのFF金利誘導目標5.25-50%の据え置きはほぼ確実視されているが、5月FOMCでのFF金利誘導目標の据え置き確率は59%程度、0.25%の利下げ開始確率が37%程度になっている。
ドル円のテクニカル分析ではダブル・トップ(151.95円・151.91円)を形成している。
2022年10月の高値151.95円では、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入で127円台まで反落、2023年11月の高値151.91円では、植田日銀総裁の「チャレンジング」発言で140円台まで反落している。
現状のドル円の上昇局面で151円台に乗せた場合は、本邦通貨当局からの円安抑制措置に警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2023年11月16日の高値の151.43円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の149.26円。
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