【本日の見通し】ドル高基調継続か、株式・債券市場動向などにも注目も、今日は様子見か
先週のドル円は米消費者物価指数(CPI)後に150円89銭を付けた後、少し調整が入ったが、ドル高基調を維持した。米国の早期利下げ期待が後退、一方で日銀がマイナス金利解除後も緩和姿勢を維持するとの総裁・副総裁発言もあり、日米金利差を狙った取引継続がドル円を支えた。
今週も基本的に流れは変わらずか。今週はFOMC議事要旨などの発表があるものの、雇用統計や消費者物価指数などに比べるとインパクトの小さい予定が並んでおり、流れを大きく変えることは難しいか。
株式、債券市場動向などをにらみながらの展開が続きそう。特に株式は日本が史上最高値の更新が現実的なものとして見えてきたこと、米株は21日に市場が注目するエヌビディアの決算が予定されていることなどから、大きな動きが出る可能性があり、為替市場にも影響してくることが考えられる。
ただ、今日に関しては米国市場休場のため、様子見ムードが見込まれる。債券市場も同様で、明日以降の動きを期待。
ドル円は149円台後半から150円台後半にかけてのレンジ取引を中心に上を試すタイミングをうかがう展開か。2022年10月、2023年11月と二度上値を抑えた151円90銭台を前に、151円手前からの1円ほどは売りが並んでいる可能性があり、一気の上昇には慎重も、流れは上方向。下値のしっかりさを確認しながらの展開が見込まれる。
ユーロドルは1.07台を中心とした推移か。1.0800前後に売りが残っているが対円でのユーロ買いもあり、短期的には下値しっかり感が見られることから、いったん上値を試す可能性がありそう。ただ、中期的な流れはまだ下方向か。
クロス円は全般に堅調地合い維持が見込まれる。株式市場動向などをにらみながらの展開が続く。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)