本日のNY時間は北米両市場が休場(米国がプレジデンツデー、カナダがファミリーデー)なことで、凪相場になるだろう。欧州のディーラーは通常でも、欧州引けのロンドン時間17時(日本時間20日2時)になると、ディーリングルームの9割以上がいなくなる。本日は更に17時過ぎには人数が減り、有事に備えた僅かなスタッフのみが残ることが予想され、余程のことがない限りは顧客対応もできない状況になるだろう。よって、日本時間の2時からオセアニア市場が参入する、7時前後までは相場に手を出すのはある面タブーになる。
市場が動意づくことは難しいだろうが、明日以後の値動きには備えておく必要はありそうだ。先週は米国のインフレ指標(1月消費者物価指数=CPI、同月卸売物価指数=PPI、ミシガン大学インフレ期待)が軒並み予想比を上振れた。もっとも、16日のPPI発表後は米金利上昇によるドル高は限られ、ポジション調整的に米金利低下のドル売りに傾く場面もあった。しかしながら、米国からの重要インフレ指標は2月末に発表される1月個人消費支出(PCE)の結果を待たなくてはならず、当面は米インフレの流れを反転させるデータの発表がないことで、ドル買いの流れを変えるのは難しいか。
その中で明日はカナダの1月CPIが発表される。上述のように米国のインフレが高止まりとなっていることで、カナダのインフレが逆に予想を下振れるというネガティブサプライズには要警戒となりそうだ。ドルカナダドルは応当日が翌日になることで、トレードをするのは難しいが、明日はドルカナダドルの値動きが他通貨を動意づけるきっかけにもなる可能性がある。
・想定レンジ上限
ドル円は、短期的には日通し高値150.28円。その上は13日に付けた年初来高値150.83円が目標に。
ドルカナダドルも、13日に付けた年初来高値1.3586カナダドル。
・想定レンジ下限
ドル円は、15日安値149.57円。
ドルカナダドルは、日足一目均衡表・雲下限1.3383カナダドル。
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