シャドーボードがNZ中銀に対し今週金利を据え置くよう勧告 一部で追加利上げ観測
NZ経済研究所によると、シャドーボード(影の取締役会)のメンバーらはNZ中銀に対し今週の会合でオフィシャルキャッシュレートを5.50%で維持するよう勧告した。
年間インフレ鈍化とGDP成長率鈍化は、これまでの金利引き上げがNZ経済に抑制効果をもたらしていることを示唆している。何人かのメンバーは、インフレ圧力が依然として高止まりしていることを考慮すると金利引き下げを検討するのは時期尚早だと指摘している。
今週のNZ中銀政策金利は据え置きとの見方が優勢だが、一部では5.75% への追加利上げが予想されている。オアNZ中銀総裁は今月16日に、インフレは依然として中銀目標の範囲を大きく上回っている。インフレは低下しているものの、まだやるべきことがあると述べていた。
豪銀大手オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)はNZ中銀が今年2月と4月に25bp利上げし、オフィシャルキャッシュレートが6.00%に達すると予想している。昨年末からのデータは一環としてインフレ圧力の上向きサプライズが続いていると指摘。NZ中銀はインフレが中銀目標に向け低下し続けていると自信を持っているとは到底思えないと付け加えた。
※シャドーボード(影の取締役会)
民間部門の経済学者、実業家、学者の計9人で構成
みんかぶ(FX)