【本日の見通し】方向性探る展開、米ISM製造業景気指数に注目
昨日の海外市場、ドル円は東京朝の150円台後半から海外市場で一時149円台前半まで急落した。東京朝の高田審議委員発言をきっかけにした円買いは、短期筋のポジション調整を巻き込み、さらに月末要因での円買いが広がる形で一気にドル安円高となった。下げた後はいったん回復し150円00銭前後を付けている。
落ち着いた動きが続いた後に、久しぶりに大きな動きを見せた昨日の相場の後だけに、今日は次の方向性を探る展開が見込まれる。月末要因による円買いが大きいとすると、ドル高円安の流れ自体は継続と見られ、上を試す可能性がある。日米金利差を狙った取引が継続すると見られるだけに、買い場探しの展開が見込まれるところ。
注目は午前0時の米ISM製造業景気指数。前回は総じて強かったが、雇用部門だけは弱さを見せた。今回は小幅改善が見込まれている。予想を超える強さを見せ、久しぶりの50超えなどが見られると、ドル買いが一気に進む可能性がある。
ユーロドルは1.08を割り込む動きを見せている。やや上値の重さがみられており、今日も下方向を意識する展開か。1.07台での売りがどこまで出てくるのかが注目される。
ユーロ円は162円00銭前後での推移。こちらも対ドル同様に上値の重さが意識される。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)