本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)速報や独仏ユーロ圏の2月製造業PMI改定値を見極めることになる。
ポンドドルは2月英製造業PMI改定値(予想:47.1)の下方修正には警戒しておきたい。
2月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)の速報値は前年比+2.5%と予想されており、1月の同比+2.8%からの伸び率の鈍化が見込まれている。
ラガルドECB総裁は先日「インフレ率低下は続くだろうが、それが2%目標の持続的な達成につながるという確信を政策委員会は必要としている」と述べていた。
タカ派の欧州中央銀行(ECB)高官は、4月末に発表される1-3月の賃金データを見極めてから、6月以降の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始を協議する意向を示しており、物価データだけではなく賃金データを確認するまでは「確信」に至らないのかもしれない。
また、2月仏製造業PMI改定値(予想:46.8)、2月独製造業PMI改定値(予想:42.3)、2月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:46.1)に関しては、ドイツやユーロ圏のリセッション(景気後退)への警戒感が高まっていることで、下方修正には警戒しておきたい。
ユーロドルの1.0800ドルには、NYカットオプション(1・4・6・8日)が控えており、値動きを抑制する可能性には留意しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0929ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:163.72円(2/26高値)
・ポンドドル:1.2699ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンド円:190.18円(日足一目均衡表・転換線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0695ドル(2/14安値)
・ユーロ円:160.90円(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2536ドル(2/14安値)
・ポンド円:188.28円(日足一目均衡表・基準線)
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